東京・渋谷区の代々木第1体育館で5日行われた体操のロンドン五輪代表決定競技会兼NHK杯で、田中和仁(26)(徳洲会クラブ)、理恵(24)(日体大研究員)、佑典(22)(コナミ)の3きょうだいが、7月に開幕するロンドン五輪の出場権をそろって獲得した。
きょうだい3人の五輪同時出場は、日本体操史上初の快挙となる。他競技では、中村3兄弟(佳央、行成、兼三)が1996年のアトランタ五輪柔道に出場した例がある。
3人は和歌山県出身。高校総体で平行棒2位の実績を持つ父親の章二さん(62)が指導する体操クラブで競技を始めた。章二さんは「こんな夢みたいなことが起こっていいのかなというぐらいうれしい」と涙した。
長女の理恵選手は「すご過ぎて分からない」と感激しながらも、「ここからが勝負」と気を引き締めていた。
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