メジャー初勝利を挙げたレンジャーズ・ダルビッシュ有投手。米国内でも“評価”が急上昇中だ。発売前にもかかわらず、トレーディングカードの交換券がオークションサイトに出品され、1枚1300ドル(約10万5000円)で落札された。専門業者は「いきなり高値が付くことは少ない世界だけに、極めて異例の額です」と驚きの声を上げている。
乱調から白星を手繰り寄せたマウンドを「信じられない」とスポーツ専門局ESPNやFOXテレビが報じるなど、全米がダルビッシュの初登板に熱視線。オークションサイト「eBay」では、ドメイン名「www.yudarvishtexasrangers.com」が7000ドル(約57万円)で出品された。
巻き起こるフィーバーは、カードの世界でも起きた。MLBの公式トレーディングカードを独占販売し、3月6日にダルビッシュと独占契約を結んだトップス社は、同17日から発売を開始した数十万枚ものカードの中に、直筆サイン入りカードの交換券を計75枚のみ封入。プラチナ化必至の逸品は、早くもオークションサイト「eBay」に登場し、1300ドルで落札された。現在も複数の交換券が最高2999ドルで出品されるなど高騰化している。
トップス社の国内総代理店である(株)ミント商品課の関本晃さんは「どんなに活躍しても、いきなり高値はつかないのがメジャーのカード。今回のダルビッシュは異例です」と驚く。現役最強打者アルバート・プホルスですら、2001年の新人時代は、活躍しても50~100ドルでの取引が相場だったようで、ダルの1300ドルは異次元の数字だ。
国内でも「ダルカード」は異常人気になっている。専門店のミント渋谷店では、一般的なカードでも5000~1万円。珍しいものは8~10万円でも瞬時に売れ、10枚しか存在しない2005年の直筆サイン入りルーキーカードは「幻のカード」と呼ばれている。田村亮一店長は「レンジャーズ入りした直後から、値段は上がっていますね。米国のカード専門誌でも高く評価されています」と話している。
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