トレンダーズ(東京都渋谷区)は4月23日に、「ドキドキするような非日常体験」が抽選で当たる女性向けソーシャル体験サイト「Amaze(アメイズ)」のFacebookアプリおよびPCサイトをオープンした。創業以来「女性のために何かできることはないか」と女性を応援する事業を展開してきた同社代表取締役の経沢香保子氏に、新サービスの狙いと展望を聞いた。
――まず、トレンダーズ社について教えてください。
2000年4月に私が代表として設立した会社です。私自身は、大学卒業後にリクルートに就職し、その後、創業間もない楽天で新規事業の立ち上げ業務を経験しました。トレンダーズは26歳の時に、「女性のために何かできることはないか」という思いを事業とするために女性向けマーケティング会社として出発しました。
今や、女性が男性と同じくらいに働く時代になったと感じていますが、実際の社会の仕組みは男性中心に動いているという現実があります。たとえば、女性向けの商品を作っている会社であったとしても社長は男性で、商品開発の責任者も男性ということが一般的です。しかし、商品を選ぶのは女性です。また、社会全体の消費についても、いわゆる「F1層(20歳~34歳の女性)」がリードしている部分が少なくありません。
もっと女性の意見を、商品やサービスを提供している会社に直接つないで、女性の持つ創造力を社会に活かせる方法があるはずだと考え、対象を女性に絞った調査を数多く実施して女性ネットワークを広げるなど、女性発の情報を社会に発信する仕組み作りを進めてきました。
――そのような情報発信の具体的な仕組みは?
たとえば、2011年8月にスタートした「womedia(ウーメディア)」は、当社が創業以来ネットワークしてきた5万人の女性ネットワークの中から、いわゆるインフルエンサー(大きな影響力のある人)といわれるクチコミ力の高い方々を集めた2万人のネットワークです。一般のOLや各界の専門家、読者モデルなど、様々な属性、趣味嗜好、行動タイプの方々がいらっしゃいます。
企業からは、たとえば、イベントや新商品の情報などをネットワークの女性に提供していただいて、彼女たちが感じたままをブログやTwitter、Facebookなどを通じて拡散してもらっています。「womedia」とは、wom(クチコミ)・woman(女性)・media(メディア)を掛け合わせた造語なのですが、サービス開始直後から企業からのお問い合わせが多く、当社の主力サービスになっています。
また、2011年4月にオープンしたドクターエステ専門サイト「キレナビ」は、当社がネットワークしている美容クリニックの情報を検索できるサービスで、女性はクリニックが提供する美白や脱毛などのサービスの中から、もっとも安い料金でサービスを受けられるようにしています。このサイトでは、美容について「エステからクリニックへ」という新しい流れを作りつつあります。
――新たにオープンした女性向けソーシャル体験サイト「Amaze(アメイズ)」の狙いは?
ソーシャルメディアの急速な拡大によって、個人のメディア化が進んでいると思います。一部のインフルエンサーだけではなく、もっと多くの方々が体験を発信し、TwitterやFacebookを使って情報をシェアするようになってきました。多くの女性がソーシャルメディアを使って、様々な情報のやり取りをしています。
ところが、これまでのソーシャルメディアは、mixiやゲームのメディアなどは広く普及していますが、女性の心をつかむような大きなメディアがありません。そこにチャレンジしたいと思いました。これまでの経験から、女性が求めているのは、「モノ」ではなく「体験」です。ワクワクするような体験など、目に見えないものを必要としています。そして、そのような体験を伝えたいと思うのです。「Amaze」は、「ドキドキするような非日常体験が抽選で当たる」という女性向けのソーシャル体験サイトとして、多くの女性に無料で使っていただくことをめざします。
――「非日常体験が抽選で当たる」とは?
たとえば、オープン時のプレゼント企画には「運転手付メルセデス・ベンツを1日レンタルできる権利」、「人気女性カメラマンによる自分史上最高のセミヌード撮影権利」、「カリスマ美人社長がコーディネートしてくれるウェディングドレス&タキシードのセットを1年以内に無料利用できる権利(婚活中の人も応募可)」などを用意しました。PCサイトからの会員登録(登録料:無料)やFacebookのアカウント認証をしていただくだけで、様々なプレゼント企画に参加できます。
「応募するのにドキドキするような非日常体験」、「自分ではなかなか手に入れることができない権利」、「当選したら人生が変わるかもしれない体験」という視点で、今後もプレゼントを拡充していく予定です。これまでもソーシャルメディアで情報を発信することで、人生が変わったという経験をした方は少なくないと思うのですが、人生が変わるような体験をプレゼントすることで、その体験を多くの方々に伝えたいと思っていただけるような運営をしていきたいと思っています。
また、それぞれの企画への応募数に応じた金額がドネーション(寄付)される仕組みを取り入れ、応募した企画の情報をTwitter、Facebookなどのソーシャルメディアで投稿することでポイントが獲得できる仕組みを取り入れました。このポイントは、先着で必ず当選するプレゼント企画への応募に使える他、寄付することもできます。寄付は日本赤十字社、NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)、TABLE FOR TWOなどの団体を通じて行います。
――利用者の目標や、今後の展望は?
2012年度中に会員数10万人、3年以内に会員数100万人をめざします。当社の企画力しだいですが、話題になるようなプレゼント企画を提供し続けることができれば、参加者も自然に増えていくと思っています。
「体験」をプレゼントするという「Amaze」の目的は、当選された方のドキドキした経験やワクワクした体験などをソーシャルメディアで伝えていただくことで、ハッピーな情報を社会に広めたいという思いがあります。当社では創業以来、「女性をハッピーにする何か」を求め続け、様々なサービスを提供してきました。これからも、日本中の女性を応援するサービスを開発・提供していきたいと思っています。(編集担当:徳永浩)
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